スクールガードの手引き
はじめに
スクールガードは、近年の子どもたちが犯罪い巻き込まれる事件の増加を受け、学校と連携して子どもたちの安全を確保し、安心して学習できる環境を守るため、各学校区を中心に自主的に組織された学校ボランティアをいいます。
県内各学校では、これまで登下校指導や校内外の安全点検、不審者侵入対策などを行い、子どもたちの安全を確保してきましたが、人的、時間的な制約があることから、学校だけではその対応が不十分な状態となっているのが現状です。本校区でも学校をはじめPTA活動で子どもたちの安全を確保していく取り組みは行っていますが、完全な安全確保には至っておりません。このため、竜王小学校区の地域の方々にスクールガードとして子どもたちの安全確保に協力していただき、安全に安心して学習できる環境を整備していきたいと考えています。
この手引きはスクールガードとして活動していただくための内容や注意事項をまとめたものですので、活動に際して有効に活用していただければ幸いです。
1.スクールガードの活動例
(1)通学路安全パトロール(交通安全含む)
子どもたちが犯罪被害や事故に遭う可能性が最も高い場所は、登下校時の通学路と下校後の家庭の周辺です。登下校路は、各学校が安全であると確認した経路を指定していますが、道路の環境や交通事情は常に変化しており、道路工事が行われていたり歩道お草が伸びていたりして大変危険な状況も見受けられます。また、地下道や公園、公衆トイレ、駐車場など「入りやすく見えにくい場所」すなわち犯罪が起こりやすい場所も多くあります。このため、日頃から子どもたちが毎日利用する通学路を点検し、学校とともに危険な場所や注意を要する場所の情報を共有し、子どもたちに知らせてください。
(2)下校指導
下校時間に子どもたちに付き添って歩いていただいたり、学校周辺や交通安全上危ない個所に立って指導することは、子どもたちの安全を確保するための大きな支えとなるものです。子どもたちに一声かけることで、子どもたちの注意が喚起されますし、子どもたちと元気にあいさつを交わせてください。
(3)「子ども110番の家」等の普及・促進
通学路での犯罪が後を絶たない状況を踏まえ、子どもたちがいつでも逃げ込むことができるいわゆる「子ども110番の家」が有効であります。この取組には商店や家庭に協力を願っていますが、さらにその活動を促進するとともに、学校全体の安全を考える助言・協力をお願いしてください。